第8回ビクター伝統文化振興財団賞「奨励賞」亀井広忠

わが国の伝統音楽・伝統芸能の記録・保存・公開を主たる目的とする公益財団法人日本伝統文化振興財団の顕彰事業の一環として1996年に創設された「財団賞」では伝統音楽・伝統芸能の分野で将来一層の活躍が期待される優秀な演奏家を毎年1名顕彰。
第８回受賞者は能楽師葛野流大鼓方、亀井広忠。受賞者は、両祖父が人間国宝という囃子方に生まれ、父忠雄（人間国宝）の指導の下に研鑽を積み、能の演目初演における全ての演目でその最年少記録を塗り替えてきた。また囃子方としての修業に励みつつ自らの研鑚の場として「広忠の会」を発足させ、様々な伝統芸能のコラボレーションに取り組む新しい試みにも挑戦している。2003年12月には、自ら作調した瀬戸内寂聴の新作能が公演されるなど活動の場を広げている。

［録音］2004年4月5日宝生能楽堂（水道橋）

［収録曲］
1　三番叟（さんばそう）揉之段（もみのだん）
2　三番叟　鈴之段（すずのだん）
笛：藤田六郎兵衛　小鼓：大倉源次郎、古賀裕己、吉阪一郎　大鼓：亀井広忠

3　猩々乱（しょうじょうみだれ）
笛：藤田六郎兵衛　小鼓：成田達志　大鼓：亀井広忠　太鼓：金春國和

4　宝生流　延年之舞（ほうしょうりゅう　えんねんのまい）
笛：一噌幸弘　小鼓：成田達志　大鼓：亀井広忠

5　道成寺組曲（どうじょうじくみきょく）
笛：藤田六郎兵衛　小鼓：大倉源次郎　大鼓：亀井広忠　太鼓：金春國和

6　獅子（しし）
笛：一噌幸弘　小鼓：田中傳左衛門　大鼓：亀井広忠　太鼓：田中傳次郎