価格:
¥
1,783
(税込)
購入期間:
2022年11月30日00:00~
発売日:
2009年12月02日
※ 購入される際は、商品の内容を必ずご確認ください。
商品情報
静寂(しじま)に澄みわたる彩りのうた・三絃。近代文学をモチーフにうた語りの新境地を拓いた桃山晴衣の初アルバム
数百年も前からの曲を今だになぞっているだけで、生きた場がないから型や技術ばかり尊重されてしまう。守り伝えるだけが音楽なのだろうか。古典ははたして現代の聴き手とひびき合える音楽なのだろうか。今、私は何故うたうのかわかっている。日ごろの生活のしかたと、人間のつき合いが、私のエネルギーの基。ということもわかっている。(桃山晴衣 ライナーノーツより)
伝統の積み重ねと日々の暮らしが育んだ豊かな情感、繊細な美しさに満ちた日本音楽の源泉を追い求め、それを今日の音楽として新たに創造し、空に澄みのぼるような歌の輝きと凛とした魂でたくさんの人々を魅了し続けた音楽家・桃山晴衣の世界。
邦楽の名人に囲まれた環境で育ち、若くして宮薗節の奥義を学びながらも、伝統音楽と現代の生活の距離に疑問を抱いて、その後さまざまな音楽の世界へと関心の扉を開く。そうした過程で発表された、記念すべき初ソロ・アルバムが『弾き詠み草(ひきよみぐさ)』(シンセサイザーで坂本龍一が参加)。
桃山晴衣(ももやま はるえ)(1939~2008)プロフィール
1939年、東京生まれ。大叔父に長唄・吉住慈恭[四世吉住小三郎](人間国宝)を持ち、6歳から三味線を始める。1960年、芸と文化を考える「於晴会」を結成、機関誌『桃之夭々』を発刊。桃山流を創立し家元となる。
1963年より四世宮薗千寿(人間国宝)の生涯一人の内弟子となり、宮薗節の奥義を極める。
1974年家元をやめ、以降、日本の音楽の生まれた様、生きている状況を探すため、各地の子守歌、古謡、わらべ歌を訪ねる。同時に、世界の民族音楽、特に東南アジア、サハラ、イスラム、インドなどの楽器と音楽を吸収。
1980年、12世紀の流行歌謡集『梁塵秘抄』の詞章に、伝統と民族音楽のエッセンスを美しく融合させた独自の音楽を創作し、新たな音楽世界を切り拓く。翌1981年から一年半、「遊びをせんとや生まれけん〜『梁塵秘抄』の世界」を歌い語る全国ツアーを展開。三味線の吟遊詩人として大きな話題を呼ぶ。
1983年以降、シルクロードに三絃の源流をたずね、日本各地の縄文遺跡踏査とともに、民俗文化や芸能を訪ね、またアイヌ音楽を学んで、歌の源流に迫る。
1986年世界的パーカッショニストの土取利行とジョイント・コンサート「夢二絃唱」を開く。また同年パリのジャン=ルイ・バロー劇場で公演。
1987年岐阜県に立光学舎(りゅうこうがくしゃ)を建設、地元の人々と新作太神楽劇を発表。
1990年、91年、ピーター・ブルック演出の演劇『テンペスト』の音楽と歌唱を担当。
1992年から94年に舞踏家、大野一雄とともに『小栗判官照手姫(おぐりはんがんてるてひめ)』の公演を5回行なう。
1992年、石川鷹彦(ギター)、菊地雅志(尺八)、古田りんず(シンセサイザー)とバンド「MOMO」を結成。1994~98年、今様浄瑠璃シリーズ『夜叉姫』、『照手姫』、『浄瑠璃姫』を発表。
1994年、パリの太陽劇団で一ヶ月、110余時間のワークショップ指導を行なう。
1995年、五木寛之・作『蓮如』(前進座)の音楽(うた)を担当。
1999年(平成11年)には、岐阜県の「織部賞」知事賞を受賞。
2000年、新譜『梁塵秘抄 II』をリリース。京都・大原三千院、熊野ほかでコンサート。
2002年、ナターシャ・パリーとのコラボレーションによる『夜叉姫』パリ公演が絶賛を博す。帰国後、オリベホール(東京)で『今様浄瑠璃・夜叉姫』公演(弊財団より2009年12月CD発売)。
2005年、岐阜のアクティブGで桃山晴衣の全仕事展「うた出づる国・美濃」開催。
2008年12月5日、逝去。
著書に、『恋ひ恋ひて・うた三絃』(筑摩書房)、『梁塵秘抄 うたの旅』(青土社)がある。
[収録曲]
1 空も流れる(原題「秋の歌」)
丸山静 作詞/桃山晴衣 作曲
2 夕暮れ(「婉という女」から)
遠藤利男 作詞/桃山晴衣 作曲
3 日の永さ
衣浦真生 作詞/桃山晴衣 作曲
4 秋の陽の(「婉という女」から)
遠藤利男 作詞/桃山晴衣 作曲
5 しぐれ(原題「しぐれに寄する抒情」)
佐藤春夫 作詞/桃山晴衣 作曲
6 泥洹(ないおん)
鹿島大示 作曲/桃山晴衣 編曲
7 虚空の舟唄
遠藤利男 作詞/桃山晴衣 作曲
唄・三味線:桃山晴衣 シーク:小出道也(6) シンセサイザー:坂本龍一(7)
[録音]1979年6月、7月 入間市民会館(シンセサイザー:1979年7月 ビクタースタジオ、サウンド・イン・スタジオ)
数百年も前からの曲を今だになぞっているだけで、生きた場がないから型や技術ばかり尊重されてしまう。守り伝えるだけが音楽なのだろうか。古典ははたして現代の聴き手とひびき合える音楽なのだろうか。今、私は何故うたうのかわかっている。日ごろの生活のしかたと、人間のつき合いが、私のエネルギーの基。ということもわかっている。(桃山晴衣 ライナーノーツより)
伝統の積み重ねと日々の暮らしが育んだ豊かな情感、繊細な美しさに満ちた日本音楽の源泉を追い求め、それを今日の音楽として新たに創造し、空に澄みのぼるような歌の輝きと凛とした魂でたくさんの人々を魅了し続けた音楽家・桃山晴衣の世界。
邦楽の名人に囲まれた環境で育ち、若くして宮薗節の奥義を学びながらも、伝統音楽と現代の生活の距離に疑問を抱いて、その後さまざまな音楽の世界へと関心の扉を開く。そうした過程で発表された、記念すべき初ソロ・アルバムが『弾き詠み草(ひきよみぐさ)』(シンセサイザーで坂本龍一が参加)。
桃山晴衣(ももやま はるえ)(1939~2008)プロフィール
1939年、東京生まれ。大叔父に長唄・吉住慈恭[四世吉住小三郎](人間国宝)を持ち、6歳から三味線を始める。1960年、芸と文化を考える「於晴会」を結成、機関誌『桃之夭々』を発刊。桃山流を創立し家元となる。
1963年より四世宮薗千寿(人間国宝)の生涯一人の内弟子となり、宮薗節の奥義を極める。
1974年家元をやめ、以降、日本の音楽の生まれた様、生きている状況を探すため、各地の子守歌、古謡、わらべ歌を訪ねる。同時に、世界の民族音楽、特に東南アジア、サハラ、イスラム、インドなどの楽器と音楽を吸収。
1980年、12世紀の流行歌謡集『梁塵秘抄』の詞章に、伝統と民族音楽のエッセンスを美しく融合させた独自の音楽を創作し、新たな音楽世界を切り拓く。翌1981年から一年半、「遊びをせんとや生まれけん〜『梁塵秘抄』の世界」を歌い語る全国ツアーを展開。三味線の吟遊詩人として大きな話題を呼ぶ。
1983年以降、シルクロードに三絃の源流をたずね、日本各地の縄文遺跡踏査とともに、民俗文化や芸能を訪ね、またアイヌ音楽を学んで、歌の源流に迫る。
1986年世界的パーカッショニストの土取利行とジョイント・コンサート「夢二絃唱」を開く。また同年パリのジャン=ルイ・バロー劇場で公演。
1987年岐阜県に立光学舎(りゅうこうがくしゃ)を建設、地元の人々と新作太神楽劇を発表。
1990年、91年、ピーター・ブルック演出の演劇『テンペスト』の音楽と歌唱を担当。
1992年から94年に舞踏家、大野一雄とともに『小栗判官照手姫(おぐりはんがんてるてひめ)』の公演を5回行なう。
1992年、石川鷹彦(ギター)、菊地雅志(尺八)、古田りんず(シンセサイザー)とバンド「MOMO」を結成。1994~98年、今様浄瑠璃シリーズ『夜叉姫』、『照手姫』、『浄瑠璃姫』を発表。
1994年、パリの太陽劇団で一ヶ月、110余時間のワークショップ指導を行なう。
1995年、五木寛之・作『蓮如』(前進座)の音楽(うた)を担当。
1999年(平成11年)には、岐阜県の「織部賞」知事賞を受賞。
2000年、新譜『梁塵秘抄 II』をリリース。京都・大原三千院、熊野ほかでコンサート。
2002年、ナターシャ・パリーとのコラボレーションによる『夜叉姫』パリ公演が絶賛を博す。帰国後、オリベホール(東京)で『今様浄瑠璃・夜叉姫』公演(弊財団より2009年12月CD発売)。
2005年、岐阜のアクティブGで桃山晴衣の全仕事展「うた出づる国・美濃」開催。
2008年12月5日、逝去。
著書に、『恋ひ恋ひて・うた三絃』(筑摩書房)、『梁塵秘抄 うたの旅』(青土社)がある。
[収録曲]
1 空も流れる(原題「秋の歌」)
丸山静 作詞/桃山晴衣 作曲
2 夕暮れ(「婉という女」から)
遠藤利男 作詞/桃山晴衣 作曲
3 日の永さ
衣浦真生 作詞/桃山晴衣 作曲
4 秋の陽の(「婉という女」から)
遠藤利男 作詞/桃山晴衣 作曲
5 しぐれ(原題「しぐれに寄する抒情」)
佐藤春夫 作詞/桃山晴衣 作曲
6 泥洹(ないおん)
鹿島大示 作曲/桃山晴衣 編曲
7 虚空の舟唄
遠藤利男 作詞/桃山晴衣 作曲
唄・三味線:桃山晴衣 シーク:小出道也(6) シンセサイザー:坂本龍一(7)
[録音]1979年6月、7月 入間市民会館(シンセサイザー:1979年7月 ビクタースタジオ、サウンド・イン・スタジオ)
収録内容
音源
AAC 128/320kbps | 65.0 MB | 28:44
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01.空も流れる(原題:「秋の歌」)
1:22
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02.夕暮れ
2:57
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03.日の永さ
1:56
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04.秋の陽の
2:46
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05.しぐれ(原題「しぐれに寄する抒情」)
1:10
-
06.泥洹
5:35
-
07.虚空の舟唄
12:55
デジタル商品の楽しみ方
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