宙々

2013年、創立35周年を迎える沢井箏曲院の記念演奏会のために発表された新作。1999年の『OKOTO』、2008年の『流々』に続く、箏二重奏三部作の最終章、『宙々』。

「人にはそれぞれの宇宙があると思う。が、しかし。海に生かされ、光を身に纏い、風に身をまかせ、存在しつづける使命は誰でも同じである。宙々はたゆみない流々。」沢井比河流

第一楽章
宇宙の海、
それは果てしなく広がる。
自分が生きてる場所と関係なく無限の空間である。

第二楽章
宇宙の光、
それは小さくともしっかりとした命の証。
その灯火のひとつは自分である。

第三楽章
宇宙の風、
それは大きな動きでありうねりである。
そのゆったりとした流れこそ時である。

［録音］2013年3月11日ビクタースタジオ301

［収録曲］
1　宙々（ちゅちゅ）　第一楽章
2　宙々　第二楽章
3　宙々　第三楽章
作曲：沢井比河流
箏Ⅰ：沢井比河流　箏Ⅱ：井原潤子