邦楽演奏家 BEST TAKE　沢井忠夫

現代箏曲の雄、沢井忠夫のベスト・テイク集。

【沢井忠夫プロフィール】
1958年、東京藝術大学邦楽科、1960年、同専攻科を卒業。
愛知県に生まれる。尺八家であった父の影響を受け、10歳の頃より箏を学ぶ。藝大卒業後より開催してきたリサイタルは、毎回箏という楽器に新しい世界を広げ、今や現代邦楽の第一人者の地位を築きあげている。古典はもちろんのこと、ジャズとの共演、箏によるバッハの演奏など様々な試みを通じ、故宮城道雄氏にはじまる「新日本音楽」運動をさらに超えた、箏を単に邦楽器としてだけでなく、ユニバーサルな表現力を持つ楽器にまで高めている。1971年、1977年、1983年と、そのリサイタルの成果に対し文化庁主催芸術祭優秀賞を受賞。レコードでも1981年「沢井忠夫の軌跡」にて同優秀賞を受賞している。
活動の場は日本はもとより、アメリカ、ドイツ、フランス、オランダ、ユーゴスラビア等世界に及び、各国にて絶賛を博している。
沢井忠夫は奏者であり、また創作家でもある。1983年から、84年にはその多くの作品を以って全国縦断演奏会を沢井一恵とのジョイントによって行っている。沢井箏曲院主宰者。
（小島美子）

［収録曲］
1　三つのパラフレーズ（みっつのぱらふれーず）
作曲：沢井忠夫
第一箏：沢井忠夫　第二箏：沢井一恵

2　綺羅（きら）
作曲：杵屋正邦
箏：沢井忠夫

3　華（はな）
作曲：沢井忠夫
箏：沢井忠夫　尺八：山本邦山

4　箏二重奏ソナタ（ことにじゅうそうそなた）
作曲：小野衛
箏：沢井忠夫、沢井一恵

5　尺八・箏・十七絃による「装画」（しゃくはちことじゅうしちげんによる「そうが」）
作曲：沢井忠夫
箏：沢井忠夫、沢井一恵　十七絃：石垣清美　尺八：山本邦山、石垣征山