蒼天 — 山本真山作品集Ⅰ —

都山流尺八奏者、山本真山（二代山本邦山）のファーストアルバム。1998年に「蒼天」を作曲して以来、詩情溢れる表現力で書きためた曲を集成。自然界の移ろいゆく表情を、穏やかにそして時に激しく尺八の音色で描き出しています。演奏も自らが参加。十七弦との二重奏曲、箏群との合奏曲、尺八の四重奏曲など編成内容も多彩です。「尺八協奏曲」では指揮を担当、父であり人間国宝の故山本邦山を独奏に迎えた華々しい尺八群の響き。

山本真山（やまもと しんざん）プロフィール
東京生まれ。7歳より父・人間国宝山本邦山に師事。83年、都山流尺八准師範試験首席登第、その後ステージデビュー。85年、韓国ソウルにて「日本音楽の夕」に参加。86年、「ぐるーぷ竹」第1回演奏会開催。都山流尺八師範試験首席登第。87年、「ぐるーぷ竹」第２回演奏会開催。88年、宮城会アメリカ公演に随行。90年、ISME1990（フィンランド）に参加。国際交流基金の派遣によりカナダ公演。91年、国際交流基金の派遣により中南米・米国公演。93年、日独文化協会主催ドイツ・スイス公演。95年、宮城会ブラジル公演に随行・山本真山リサイタルを開催。99年、日本・ウクライナ芸術文化祭1999に出演。2000年、東京都交響楽団と共演。03年、宮城会ヨーロッパ公演に随行。04年、鹿児島にて自作品による山本真山リサイタルを開催。07年、シンガポール公演（シンガポールオーケストラと共演）。10年、プラハ尺八フェスティバルに参加。

［収録曲］
1　十七弦・尺八二重奏曲　蒼天（そうてん）
作曲：山本真山
十七弦：舛田純甫　尺八：山本真山

2　二本の尺八のための　楸（ひさぎ）　第一章 秋寂ぶ（あきさぶ）
3　二本の尺八のための　楸　第二章 残照
4　二本の尺八のための　楸　第三章 朝の風景
5　二本の尺八のための　楸　第四章 日差し
6　二本の尺八のための　楸　第五章 うつろい
7　二本の尺八のための　楸　第六章 再生
作曲：山本真山
第一尺八：山本真山　第二尺八：難波竹山

8　東雲（しののめ）　第一楽章
9　東雲　第二楽章
作曲：山本真山
箏：舛田純甫　三弦：松井美千子　尺八：山本真山

10　小賀玉の木（おがたまのき）　第一楽章
11　小賀玉の木　第二楽章
12　小賀玉の木　第三楽章
作曲：山本真山
第一尺八：山本真山　第二尺八：田辺洌山　第三尺八：田辺頌山　第四尺八：難波竹山

13　冬桜　第一章 小春日和
14　冬桜　第二章 冷たい花
15　冬桜　第三章 咲き満ちて
作曲：山本真山
第一尺八：山本真山、逢沢真遊　第二尺八：難波竹山、山崎真夜　第一箏：松井美千子、山本啓代、田村法子、吉川由里子　第二箏：平野裕子、阿部幸江、篠原千穂、宮本歌穂湖　十七弦：舛田純甫、山本修也、田中奈央一

16　尺八協奏曲　第一楽章
17　尺八協奏曲　第二楽章
作曲：山本真山
指揮：山本真山　尺八独奏：山本邦山　第一尺八：野村峰山、渡辺紅山　第二尺八：酒井帥山、設楽瞬山　第三尺八：田辺洌山、安島瑶山　第四尺八：川村泰山、田辺頌山、武田旺山