価格:
¥
2,445
(税込)
購入期間:
2024年12月11日00:00~
発売日:
2024年12月11日
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商品情報
新境地をひらく沢井忠夫の箏
箏や尺八といった日本の伝統楽器でポピュラー音楽を演奏することは、もはや珍しいことではないが、長い伝統の中ではぐくまれてきた楽器だけに、それとは異質の音楽を演奏するにはそれなりの技術的困難さが伴ってくる。ピアノやギターにとってはごく初歩的なフレーズが、箏で演奏すると大変難しいということが度々ある。このことが編曲に際しても一定の条件を与えることとなり、演奏のパターンも類型化しがちで、ややもするとこの種の作品が、演奏を楽しむというより、興味本位で聴かれてきたことは否定できないだろう。それだけに、この困難性をどこまで克服できるかがポピュラー音楽と箏の組み合わせにおいては第一義的な課題でもあった。
本アルバムでは、沢井忠夫という、箏を演奏させては現代の第一人者を中心に、新しい試みでこの課題に取り組んでいる。そして、異質の風土に育った音楽を、見事に箏の音楽にうたいあげている。また、このアルバムを聴いて驚かされるのは、箏という楽器がこんなにも表現豊かであったか、ということである。ここには新しい箏の技法はほとんどない。押し手、カキ手といった箏本来の手法が使われているだけである。古典の素晴らしさは言うまでもないが、こういったポピュラー音楽を箏で聴く時、その楽しさ、その楽しさと可能性に改めて目を見張らせられる。(CD発売時のライナーノーツより一部を改変して引用)
沢井忠夫プロフィール
1937年愛知県生まれ。尺八家であった父の影響を受け、小学五年生の頃より箏曲を学ぶ。11才でNHKより初放送をする。
1958年東京芸術大学邦楽科卒業
1959年第一回リサイタル。NHKの「今年のホープ」に選ばれる。以後NHKを中心に現代音楽を演奏し始める。
1960年東京芸術大学専攻科卒業
1961年ジャズとの共演に興味を持ち、コンサート、放送、レコード数枚を出し、アメリカに一か月公演旅行
1964年民族音楽の会(青木鈴慕、沢井忠夫、伊藤松博、高野和之、杵屋栄三郎、山本邦山)を結成し、年一回の定期演奏会を持つ
1967年第2回リサイタル
1969年清水脩作品によるリサイタル
1970年武蔵野音楽大学に箏曲副科創設、講師を担当する
1971年沢井忠夫箏独奏会の成果により芸術祭優秀賞受賞
1972年「琴セバスチャンバッハ」によりRCAレコード奨励賞受賞。ミュンヘンオリンピック芸術展示展出演のため渡欧。東南アジア演奏旅行。大阪リサイタル。
1973年初の作品集レコード「風の歌」録音。NHKの委嘱により箏二重奏曲「三つのパラフレーズ」作曲
1974年沢井忠夫箏・三弦の会、東京・大阪でリサイタル
1975年「箏の為の劇場空間」のタイトルにてリサイタル。諸井誠氏と共にトータル・シアターを試みる
1976年沢井忠夫・一恵ジョイント連続リサイタル。東京・大阪・博多にて公演
1977年「沢井忠夫:尺八との出会い」リサイタルの成果により芸術祭優秀賞受賞。「名フィル、邦楽器との名手たち」に肥後一郎作曲による箏協奏曲を演奏。
1978年国際交流基金団体の派遣により、現代音楽祭に参加し、ブラジル、アメリカにおいて公演。10月ベルリン音楽祭、ドイツ各地リサイタル。放送にて巡演。11月パリ、ドートンヌフェスティバルにてリサイタル。好評を得、ル・モンド新聞紙上で高く評価される。ユーゴスラビアにてリサイタルを行う
1979年6月、オランダフェスティバルの招聘にて、オランダ各地でリサイタル7か所公演好評を得る。「箏/沢井忠夫作品集(全5巻)」をビクターより発表
1980年フランス国営放送主催コンサート出演
1981年「沢井忠夫箏の軌跡」レコード部門芸術祭優秀賞受賞
1983年リサイタルに対し、芸術祭優秀賞受賞
沢井一恵プロフィール
8才より箏曲を宮城道雄に師事。東京芸術大学音楽学部卒業。沢井忠夫・一恵ジョイントリサイタルでデビュー。
1970年武蔵野音楽大学講師
1972年米国RCAレコード奨励賞受賞
1978年6月国際交流基金の派遣により、ブラジル現代音楽祭でコンサート。リオ・デ・ジャネイロ総領事館主催のリサイタル。アメリカ・タングルウッド音楽祭出演。ハワイ大学にてリサイタル。10月パリ・ド・トンヌ・フェスティバルにて、吉原すみれ、沢井忠夫とトリオ・コンサート。メタムジーク・フェスティバル(ベルリン)にてリサイタル。ドイツ各地、ユーゴスラビアにてリサイタル。
1979年オランダ・フェスティバルの招聘により、オランダ各地でリサイタル。沢井一恵・十七弦リサイタルが芸術祭優秀賞受賞
1980年フランス国営放送の招聘によりコンサート。十七弦によるLPアルバムをビクターより発表。
1981年3月イギリス文化省の招聘により、イギリス各地でコンサート。9月西ベルリン・フェスティバル。日本芸術週間にてコンサート。ロンドン、スイスで一柳慧、吉原すみれ、高橋アキ等とコンサート
1981年一柳慧、吉原すみれと〈トライアングル・ミュージック・ツアー〉を結成、日本各地に公演旅行を始める
1982年8月国際交流基金の派遣により、十七弦独奏でオーストラリアのブリスベーン、メルボルン、キャンベラにてコンサート。
1983年名古屋にてリサイタルシリーズをスタート
1984年スイス各地にて吉原すみれとデュオコンサート
(以上、CD発売(1984年)当時のデータ)
[収録曲]
1 コンドルは飛んで行く
作曲:D.A. Robles 編曲:小杉仁三
2 シェリト・リンド
作曲:C.Fernandez 編曲:河村利夫
3 エストレリータ
作曲:M.Ponce 編曲:河村利夫
4 小さな恋のメロディー
作曲:B.Gibb-R.Gibb 編曲:高橋五郎
5 白い恋人たち
作曲:F.Lay 編曲:河村利夫
6 マルセリーノの歌
作曲:P.Sorozabal 編曲:高橋五郎
7 シバの女王
作曲:Michel Laurent 編曲:河村利夫
8 雨にぬれても
作曲:B.Bacharach-H.David 編曲:小杉仁三
9 ある愛の詩
作曲:F.Lai 編曲:高橋五郎
10 禁じられた遊び
作曲:(Traditional) 編曲:小山恭弘
11 ゴッドファーザー愛のテーマ
作曲:N.Rota 編曲:小杉仁三
12 ジェルソミーナ
作曲:N.Rota 編曲:小杉仁三
13 夜霧のしのび逢い
作曲:Barouch-Wetter 編曲:河村利夫
14 鉄道員
作曲:C.Rustichelli 編曲:小杉仁三
15 黒いオルフェ
作曲:Bonfa-Maria 編曲:河村利夫
16 バイア・コンディオス
作曲:L.Russell I.James B.Pepper O.Hoff 編曲:河村利夫
箏や尺八といった日本の伝統楽器でポピュラー音楽を演奏することは、もはや珍しいことではないが、長い伝統の中ではぐくまれてきた楽器だけに、それとは異質の音楽を演奏するにはそれなりの技術的困難さが伴ってくる。ピアノやギターにとってはごく初歩的なフレーズが、箏で演奏すると大変難しいということが度々ある。このことが編曲に際しても一定の条件を与えることとなり、演奏のパターンも類型化しがちで、ややもするとこの種の作品が、演奏を楽しむというより、興味本位で聴かれてきたことは否定できないだろう。それだけに、この困難性をどこまで克服できるかがポピュラー音楽と箏の組み合わせにおいては第一義的な課題でもあった。
本アルバムでは、沢井忠夫という、箏を演奏させては現代の第一人者を中心に、新しい試みでこの課題に取り組んでいる。そして、異質の風土に育った音楽を、見事に箏の音楽にうたいあげている。また、このアルバムを聴いて驚かされるのは、箏という楽器がこんなにも表現豊かであったか、ということである。ここには新しい箏の技法はほとんどない。押し手、カキ手といった箏本来の手法が使われているだけである。古典の素晴らしさは言うまでもないが、こういったポピュラー音楽を箏で聴く時、その楽しさ、その楽しさと可能性に改めて目を見張らせられる。(CD発売時のライナーノーツより一部を改変して引用)
沢井忠夫プロフィール
1937年愛知県生まれ。尺八家であった父の影響を受け、小学五年生の頃より箏曲を学ぶ。11才でNHKより初放送をする。
1958年東京芸術大学邦楽科卒業
1959年第一回リサイタル。NHKの「今年のホープ」に選ばれる。以後NHKを中心に現代音楽を演奏し始める。
1960年東京芸術大学専攻科卒業
1961年ジャズとの共演に興味を持ち、コンサート、放送、レコード数枚を出し、アメリカに一か月公演旅行
1964年民族音楽の会(青木鈴慕、沢井忠夫、伊藤松博、高野和之、杵屋栄三郎、山本邦山)を結成し、年一回の定期演奏会を持つ
1967年第2回リサイタル
1969年清水脩作品によるリサイタル
1970年武蔵野音楽大学に箏曲副科創設、講師を担当する
1971年沢井忠夫箏独奏会の成果により芸術祭優秀賞受賞
1972年「琴セバスチャンバッハ」によりRCAレコード奨励賞受賞。ミュンヘンオリンピック芸術展示展出演のため渡欧。東南アジア演奏旅行。大阪リサイタル。
1973年初の作品集レコード「風の歌」録音。NHKの委嘱により箏二重奏曲「三つのパラフレーズ」作曲
1974年沢井忠夫箏・三弦の会、東京・大阪でリサイタル
1975年「箏の為の劇場空間」のタイトルにてリサイタル。諸井誠氏と共にトータル・シアターを試みる
1976年沢井忠夫・一恵ジョイント連続リサイタル。東京・大阪・博多にて公演
1977年「沢井忠夫:尺八との出会い」リサイタルの成果により芸術祭優秀賞受賞。「名フィル、邦楽器との名手たち」に肥後一郎作曲による箏協奏曲を演奏。
1978年国際交流基金団体の派遣により、現代音楽祭に参加し、ブラジル、アメリカにおいて公演。10月ベルリン音楽祭、ドイツ各地リサイタル。放送にて巡演。11月パリ、ドートンヌフェスティバルにてリサイタル。好評を得、ル・モンド新聞紙上で高く評価される。ユーゴスラビアにてリサイタルを行う
1979年6月、オランダフェスティバルの招聘にて、オランダ各地でリサイタル7か所公演好評を得る。「箏/沢井忠夫作品集(全5巻)」をビクターより発表
1980年フランス国営放送主催コンサート出演
1981年「沢井忠夫箏の軌跡」レコード部門芸術祭優秀賞受賞
1983年リサイタルに対し、芸術祭優秀賞受賞
沢井一恵プロフィール
8才より箏曲を宮城道雄に師事。東京芸術大学音楽学部卒業。沢井忠夫・一恵ジョイントリサイタルでデビュー。
1970年武蔵野音楽大学講師
1972年米国RCAレコード奨励賞受賞
1978年6月国際交流基金の派遣により、ブラジル現代音楽祭でコンサート。リオ・デ・ジャネイロ総領事館主催のリサイタル。アメリカ・タングルウッド音楽祭出演。ハワイ大学にてリサイタル。10月パリ・ド・トンヌ・フェスティバルにて、吉原すみれ、沢井忠夫とトリオ・コンサート。メタムジーク・フェスティバル(ベルリン)にてリサイタル。ドイツ各地、ユーゴスラビアにてリサイタル。
1979年オランダ・フェスティバルの招聘により、オランダ各地でリサイタル。沢井一恵・十七弦リサイタルが芸術祭優秀賞受賞
1980年フランス国営放送の招聘によりコンサート。十七弦によるLPアルバムをビクターより発表。
1981年3月イギリス文化省の招聘により、イギリス各地でコンサート。9月西ベルリン・フェスティバル。日本芸術週間にてコンサート。ロンドン、スイスで一柳慧、吉原すみれ、高橋アキ等とコンサート
1981年一柳慧、吉原すみれと〈トライアングル・ミュージック・ツアー〉を結成、日本各地に公演旅行を始める
1982年8月国際交流基金の派遣により、十七弦独奏でオーストラリアのブリスベーン、メルボルン、キャンベラにてコンサート。
1983年名古屋にてリサイタルシリーズをスタート
1984年スイス各地にて吉原すみれとデュオコンサート
(以上、CD発売(1984年)当時のデータ)
[収録曲]
1 コンドルは飛んで行く
作曲:D.A. Robles 編曲:小杉仁三
2 シェリト・リンド
作曲:C.Fernandez 編曲:河村利夫
3 エストレリータ
作曲:M.Ponce 編曲:河村利夫
4 小さな恋のメロディー
作曲:B.Gibb-R.Gibb 編曲:高橋五郎
5 白い恋人たち
作曲:F.Lay 編曲:河村利夫
6 マルセリーノの歌
作曲:P.Sorozabal 編曲:高橋五郎
7 シバの女王
作曲:Michel Laurent 編曲:河村利夫
8 雨にぬれても
作曲:B.Bacharach-H.David 編曲:小杉仁三
9 ある愛の詩
作曲:F.Lai 編曲:高橋五郎
10 禁じられた遊び
作曲:(Traditional) 編曲:小山恭弘
11 ゴッドファーザー愛のテーマ
作曲:N.Rota 編曲:小杉仁三
12 ジェルソミーナ
作曲:N.Rota 編曲:小杉仁三
13 夜霧のしのび逢い
作曲:Barouch-Wetter 編曲:河村利夫
14 鉄道員
作曲:C.Rustichelli 編曲:小杉仁三
15 黒いオルフェ
作曲:Bonfa-Maria 編曲:河村利夫
16 バイア・コンディオス
作曲:L.Russell I.James B.Pepper O.Hoff 編曲:河村利夫
収録内容
音源
AAC 128/320kbps | 102.2 MB | 45:17
-
01.コンドルは飛んで行く
3:26
-
02.シェリト・リンド
2:42
-
03.エストレリータ
2:48
-
04.小さな恋のメロディ
2:28
-
05.白い恋人たち
2:27
-
06.マルセリーノの歌
1:48
-
07.シバの女王
3:07
-
08.雨にぬれても
2:39
-
09.ある愛の詩
3:47
-
10.禁じられた遊び
3:01
-
11.ゴッドファーザー 愛のテーマ
2:17
-
12.ジェルソミーナ
3:14
-
13.夜霧のしのび逢い
2:31
-
14.鉄道員
2:39
-
15.黒いオルフェ
3:44
-
16.バイア・コンディオス
2:31
デジタル商品の楽しみ方
本商品は、ダウンロードまたはスマートフォン向けアプリ「PlayPASS Music Player」でご利用いただけます。