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  • 縄文鼓—大地の響震

デジタルオーディオ

縄文鼓—大地の響震

土取利行

  • 縄文鼓—大地の響震
価格: ¥ 1,800 (税込)
購入期間: 2022年11月30日00:00~
発売日: 2008年07月23日
※ 購入される際は、商品の内容を必ずご確認ください。

商品情報

4500年の時の流れを超えて八ヶ岳山麓に谺する縄文の音霊。現代に甦った縄文鼓アンソロジー

縄文土器といえば、ダイナミックな形状で口縁が波打っているものが殆どですが、そのなかに珍しく口縁が水平で頸部に隆起した帯があり小さな孔が一列ついているものがあります。「有孔鍔付土器(ゆうこうつばつきどき)」と呼ばれるこの種の土器は、その機能用途についてさまざまな議論を呼んできました。縄文土器研究の第一人者、山内清男博士を筆頭に、これを動物の皮を張って太鼓として用いたという説がありましたが、一方では蓋をして醸造器として用いたのではないかという説も出されました。
本作は土取利行が音楽家としての直感からこれを縄文時代の太鼓と捉え、多くの協力者との協働作業、十年余に及ぶさまざまな調査・研究を重ねた末に、八ヶ岳山麓の縄文遺跡で深夜から早朝にかけて行なわれた縄文鼓(じょうもんこ)演奏を記録したものです。
国学院大学大学院客員教授の小林達雄氏を監修者に迎え、各地から出土した有孔鍔付土器を陶芸家、考古学者、美術家たちがこのプロジェクトのために復元製作。世界各地の太鼓の民族例を熟知した土取利行によって地元で得た鹿皮が皮膜として張られました。
深夜、雨上がりの尖石(とがりいし)遺跡には、炉が設けられ、その火を囲むようにサークル状に縄文鼓が並べられます。演奏開始直前、時折燃える薪のはぜる音の中、土鈴と土笛の響きで演奏が開始されます。
3曲目に初めて登場する太鼓の響きからは、次第に移ろいゆく音色の変化が聞き取れると思います。奏者が、太鼓を叩きながら乾燥した皮に少しずつ水を含ませて、その響きに自らをチューンさせているのです。様々な大きさの太鼓は素手で、または独自に作ったバチで演奏され、色鮮やかな縄文鼓の音色が浮かびあがってきます。

土取利行(つちとり・としゆき)プロフィール
1950年香川県生まれ。70年代よりパーカッショニストとして近藤等則などと尖鋭的な即興音楽を展開。音楽評論家・間章との邂逅で即興演奏集団EEUを結成。75年日本を離れ、ニューヨーク、パリを拠点に、ミルフォード・グレイヴス、デレク・ベイリー、スティーヴ・レイシーなど多くの即興演奏家と共演。76年からはピーター・ブルック国際劇団の演奏家、音楽監督として「マハーバーラタ」「テンペスト」「ハムレットの悲劇」など数々の作品の上演に携わる。並行して世界各地を巡り、様々な民族音楽や舞踊を習得。その後、日本音楽の源流を求める旅へと向かい、10年に及ぶ調査・研究を経て、旧石器時代、弥生時代、縄文時代に光をあてた前人未到の古代の音再現プロジェクトを実現し話題を呼ぶ。CD:古代三部作「銅鐸」「サヌカイト」「縄文鼓」(ビクター)、LD「縄文の音霊」(NHK)を発表。これにより日本の音楽史に新たな一頁を加えセンセーションを巻き起こす。87年音楽家の桃山晴衣と岐阜県郡上八幡(ぐじょうはちまん)に活動拠点「立光学舎(りゅうこうがくしゃ)」を設立。地元の文化活動にも力を入れ、地元に残された貴重な古い民俗芸能音源を『郡上のうた』としてCD復刻(2CD:VZCG-8062~3)。88年「マハーバーラタ」日本公演、銀座セゾン劇場。日本・インド祭でセゾン美術館主催のタゴール展の企画・監修・出演。90年、第二回古川町音楽大賞奨励賞受賞(選考委員:武満徹、諸井誠ほか)。95年メキシコ古代楽器グループ「トリブ」と共演。翌年、北米インディアン、イロクォイ族の音楽を調査。96年より伎楽の呉鼓(くれつづみ)を象徴とする、日本発の新しいサウンド創りに取り組む「スパイラル・アームズ」を結成。99年、岐阜県の織部賞(知事賞)受賞。2001年、南仏ピレネー山麓の旧石器時代壁画洞窟、レ・トロア・フレール洞窟で演奏、ヨーロッパ先史時代の音楽研究に着手。2002年、香川県県民文化会館における「縄文鼓、アイヌ・ソングとの響宴」で安東ウメ子とトンコリ奏者オキを招聘し共演。NHKハイビジョンスペシャル番組で写真家の港千尋とナビゲーターを務めフランスの先史時代壁画洞窟を訪ね、古代楽器を演奏(翌2003年、NHK総合、ハイビジョン放送にて「暗闇に残されたメッセージ 人類最古・洞窟壁画の謎」として放映)。2004、2005年、ピーター・ブルック演出「ティエルノ・ボカール」ワールド・ツアー。2006年、ドラムスによるフリー・インプロヴィゼーションを再開。著書に「螺旋の腕」(筑摩書房)、「縄文の音」、「壁画洞窟の音」(青土社)、訳書「音の神秘」(ハズラト・イナーヤト・ハーン著、平河出版社)がある。

[録音]1990年8月20日(午前2時から5時半)長野県茅野市尖石考古館与助尾根住居址広場

収録内容
音源 AAC 128/320kbps | 161.9 MB | 1:10:17

  • 01.れい

    2:00

  • 02.こたんころ

    2:39

  • 03.おおとよみ

    5:03

  • 04.まな

    7:46

  • 05.とち

    1:30

  • 06.みづち

    3:34

  • 07.み

    2:36

  • 08.ぬえ

    3:43

  • 09.すいれい

    9:10

  • 10.つちかぜ

    1:46

  • 11.ふくべ

    2:55

  • 12.りゅうこう

    3:32

  • 13.いわかぜ

    1:38

  • 14.ひき

    5:14

  • 15.あけのいのり

    17:03

デジタル商品の楽しみ方

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